自在つくつく法師＜雌＞

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筑紫恋し

ツクツクボウシ（つくつく法師、寒蝉、Meimuna opalifera ）はカメムシ目（半翅目）・ヨコバイ亜目（同翅亜目）・セミ科に分類されるセミの一種。オスは午後の日が傾き始めた頃から日没後くらいまで鳴くが、鳴き声は特徴的で、和名もこの鳴き声の聞きなしに由来する。

別名で法師蝉、法師子、筑紫恋し、秋つげ蝉などがあり「法師」には小さいという意味もあり、それを由来とする説もある。

成虫の体長は30mm前後で、オスの方が腹部が長い分メスより大きい。頭部と前胸部は緑色で、後胸部の中央にも"W"字型の緑の模様があるが、他の後胸部と腹部は黒色が多い。また、オスの腹側の腹弁は大きく、縦長の三角形をしている。外見はヒメハルゼミやヒグラシに似るが、頭部の横幅が多少広く、腹弁が大きいことで区別がつく。

関東では一般的に、夏の終わりに鳴く、というイメージをもたれているが、実際は７月中に鳴きだしており、他の大型のセミの鳴き声にかき消され目立たない。確かに、他の普通種よりは遅く鳴き始めるが、本種自体は晩夏のセミではなく、他種の鳴き声の勢いが落ちる晩夏になって、本種の声が目立ってくるのだと考えられる。

また、地球温暖化の傾向で、クマゼミ同様に本種も北上を続けている

八丈島ではセミといえばツクツクボウシ一種しか生息しておらず、ひと夏中ずっと鳴いており個体数が非常に多い。

本作は、胴、腹部各種脚と翅が可動し、本種の特徴の体色は硫化と緑青で表現した。翅の可動が難しく、前翅に一つ関節を設けることにより可動範囲を広げた。